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XBRLのテクノロジー-2
XBRLの2つの領域
XBRLはもともと、汎用的なビジネス報告書言語としてスタートしており、特に財務会計上の開示情報を表現するためのXBRL FR(Financial Report)といわれる領域で発展してきました。現在では、XBRLの各国の組織により、さまざまな会計基準ごと、分野ごとにXBRL FRのタクソノミが開発されています。日本では、税務申告のためのタクソノミなど、日本の実務に対応したタクソノミの開発、検討、実証実験などがXBRL Japanにより行われています。2008年には金融庁が提供するEDINETタクソノミ(財務諸表規則準拠)を利用したXBRLによる法令開示が始まる予定です。
こうした国ごとの会計基準に対応したタクソノミに加え、業種別タクソノミ、自社タクソノミをあわせて定義することができ、業務に応じてタクソノミを拡張することができます。
これに対して、企業内部の会計情報を扱うXBRLタクソノミの議論・開発が行われています。これはXBRL GL(Global Ledger)といわれ、グローバルにひとつのタクソノミ基本部を開発し、その上にいくつかのオプションモジュールを組み合わせる方式になっています。
XBRLが財務諸表の領域だけでなく、企業内部の会計情報も扱えるようになることで、より広い業務範囲をカバーする標準となることが期待されています。
XBRLの実用化イメージ
XBRLを使った場合の、財務情報の作成や利用イメージは以下のようになります。
<財務情報作成時>
(1) タクソノミ文書を作成する。
各国の会計制度に対応したタクソノミ文書に加え、業種などで共通化されたタクソノミ文書を利用する。さらに、自社独自の情報については、自社タクソノミ文書を作成する。
(2) タクソノミ文書を元にインスタンス文書を作成する。
これらを図示すると図2.のようになります。
この例では、「Japanese GAAP Taxonomy」が日本で制定される会計基準タクソノミを表し、それに対して業界・業種ごとのルールに基づく業種タクソノミを「Industry Taxonomy」、さらに個別企業で必要な自社タクソノミを「My Company Taxonomy」としてあらわしています。
<財務情報利用時(利用イメージ)>
XBRL文書として作成された財務情報は、XLink、XSLTなどのXML関連技術や専用のアプリケーションを駆使して様々な用途に利用できます。XBRL文書をソースとし、ソースに対して必要な処理をすることで、目的とする勘定科目などの値を抽出し、抽出した情報を用いて分析・活用することなどができます。また、HTML、PDF、CSV、その他のXML形式など、ニーズに応じた様々な形に変換して情報を利用することができます。
たとえば、XBRL形式で開示された情報は、利用者(機関投資家・個人投資家、金融機関、監督・規制機関、監査法人など)により様々な形で活用されます。
タクソノミ文書は、財務情報の作成・利用どちらにおいても、処理のポイントとなります。タクソノミ文書を元にして財務情報が記述され、記述された財務情報は、XLinkの技術をコアにし、さらにXSLTなどの関連技術も駆使してタクソノミを利用するからです。
XBRLの実用化・普及のためには、国レベル、業種・業界レベルでの共通タクソノミ文書の作成と普及、財務情報の利用目的ごとのタクソノミ文書の作成と普及が必要です。また、XBRL 2.1 Specificationに対応したインスタンス文書・タクソノミ文書の設計・編集ツールの整備・普及や、関連する会計処理ソフトとの連携などの推進も必要です。
図3.はXBRL文書(タクソノミ文書およびインスタンス文書)の処理に必要なツール、ソフトの関連をまとめたものです。
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